Webマーケティング

WEBマーケティングがいかに大変かをWEBディレクターがお伝えしよう

『たった3ヶ月で売り上げ10倍!』とか、『月商3,000万円を突破しました!』とか、さも「WEBマーケティングは簡単だからあなたも初めてみよう」と言いたげなセールスページや広告を見たことがないでしょうか?

そんなセールスページを見た人は「ほんまにそんなに儲かってるんかいな?」と訝しげに見ていたことでしょう。

実際にWEBを使って簡単に稼いでいる人はいるのでしょうか?

…実は結構たくさんいます(笑)。
身近にそんな人がいなかったらただの誇大広告に感じるかもしれませんが、リアルなお友達で稼いでいる人やWEBでうまいことやってる会社の担当さんに会えば、「WEBマーケティングを上手に活用するとガッポリ稼げるんだー」と信じられるでしょう。

だからあなたの会社の商品やサービスも、うまくアピールすれば、なかなかの売り上げを立てられるかもしれませんね。

ただ、そこにいたるまでの道のりが楽かどうか、と言われると話は全く別です。
むしろ、もし一人の担当者がイチからWEBマーケティングを始めるとなれば、めっちゃ大変です。なんでめっちゃ大変かと言うと、めっちゃやるべきことがあるからです。

今日は『WEBマーケティング実は大変説』を、WEBディレクターである僕が解説していきますよ〜。

 

 

成果を得るのが楽になるのは、かなり仕込んでから

どこの世界でもラッキーで当てる人がいます。
たまたま買った株が爆上げになったり、目をつけていたコンテンツが大流行して先行者利益が得られたり。

でもこんな人はごく一部です。だいたいうまくやっているように見える人は、やはりそれなりの努力をちゃんとしているのです。それはWEBマーケティングの世界でも一緒です。

『WEBマーケティングで楽々売り上げ上がる〜』となるのは、かなり仕込んでからその後になります。やるべきことをやって、やっとその後で効率的に成果を得やすくなるんですね。

『WEBマーケティングは楽に儲かりまっせ』と伝えている人は、その仕組みができあがった状態のところを巧妙に伝えているのです。まあ嘘ではないですからね。

 

 

ECサイトを作ったら売れるやろ!→売れるわけないです

WEBマーケティングの仕事に携わっていると、
よく「物販サイト(ECサイト)を作ったら、うちの商品は売れるはずだから作りたい」
と言う人に出会います。

ご相談いただくのはすごくありがたいんですが、同時に困ってしまうことも多いです。
「いやー正直物販サイトを作ったからって売れないですよ」ということが結構あります。

これは、どれだけ素晴らしいデザイナーがそのサイトを作ったとしても一緒です。
『サイトを作るだけ』では、WEBマーケティングをする上ではあんまり意味無い事が多かったりします。

20年前なら、ECサイトを作っただけで売れていたかもしれません。
サイト自体の数が少なかったからです。
そして検索エンジン対策もいくらでもズルができた時代でした(ブラックハットSEOとか言われた時代ですね)。

しかし、
世界には約3億のWEBサイトが存在すると言われています。
その中であなたの1つのサイトが出来上がっても、何もしなかったらまずその存在に気づかれることすらありません。
そして検索エンジンも非常に賢くなってきており、ユーザー(サイトを見たり買ったりする人)のためにならないようなサイトは問答無用で検索上位に表示されません。

実店舗と同じで、
店舗をWEB上に構えたら、周知して、集客して、と一歩一歩着実にやっていかないといけないのです。

ま、逆を言うとそれをちゃんとすれば、ECサイトから物が売れるわけですが。

 

 

WEBマーケティングに必要な要素

それでは、WEBマーケティングを成功させるために必要な要素、すなわちやらないといけないことは、どんなことがあるのでしょうか?

WEBマーケティングと言うからにはマーケティングだけやればいいのか、と思いがちですが、細かい作業なんかも入れると結構することがあります。

細かく説明すると1項目毎に1記事が書けるぐらいなのですが、まずは以下に一覧を示しますのでご参考ください。耳馴染みのない内容もあるかもしれませんが、「とりあえず、色々することあるんだな〜」ぐらいの気持ちで把握してみてください。

 

WEBサイトの作成に関して

まず物販サイトやコーポレートサイトなど、WEBサイトをただ作るのだけに必要なやるべき事があります。それは以下の通り。

●ドメイン契約
●サーバーレンタル(または設置)
●サイトディレクション(全体の方向性を決める)、ワイヤーフレーム・サイトマップ作成
●サイトデザイン
●サイトコーディング

など
WEBサイト作りって結構工程が複雑です。
感覚でなんとなく作れないのがWEBサイトの難しいところです。

 

末長く愛されるためのデザイン作りに関して

デザインなどの視覚情報を通じて、その会社らしさをより効果的伝えるためにロゴとかシンボルマークを整えることをVI(ビジュアルアイデンティティー)と言います。

ロゴや会社のカラー、文字に種類など細かく定義し、その会社らしさを視覚を通じて訴えていくことにこのデザイン作業の本質があり、そのためにすべきことは以下の通りです。

●VIのプランニング・定義
●ロゴ作成
●素材の撮影
など

ブランドイメージを意識すべき業種やサービスなどは、特にこのデザイン領域にも時間をかける必要があります。

 

サイトを見にくる人を増やす方法に関して

サイトを作っても、今度はそのサイトに人を呼び込まないといけません。
そのために必要な項目の例を以下に挙げます。

●SEO対策
●PPC広告出稿
●SNS運用
●SNS広告出稿
●バナー広告出稿
●オウンドメデイア構築
●マスメディアとのタイアップ
●ブロガーやアフィリエーターへのアピール
●自社販促資料にURLやQRコードを載せる
●プレスリリース

など
SNSの拡散戦略を考えたり、色々することがありそうですね!
特にここには時間がかかります。

 

マーケティング・分析に関して

WEBマーケティングを始めるにあたり、「本当に自社商品が売れるかどうか」「この方向性で間違っていないか」を明らかにするためには、マーケティングや分析が必要です。

また、運用が始まってからも、軌道修正などをするためにも分析が必要です。
以下にどんな分析手法があるのかを挙げました。

●市場調査(アンケート調査や直接面談によるヒアリングなど)
●SWOT分析や4C分析(自社と競合・業界内での立ち位置を明らかにします)
●仮説の立案・検証
●フロントエンド商品、バックエンド商品の検討(何が売りやすいか、何が利益を取れるか)
●キーワードリサーチ(検索エンジンやSNS上で検索されているキーワードのうち、自社製品と関連があるキーワードは何か)
●サイト等のアクセス解析(WEBサイトは、どれだけの人が、どれだけの時間滞在してくれたか等のデータが取得できます)

など
分析は得意な人には楽しい仕事ですが、苦手な人には地獄の作業(笑)
でもここにも時間かかるんですよね。

 

リスト管理に関して

見込み客(または既にご利用いただいたお客様)のリストは、会社の宝!
このリストを軽視していては、決してWEBマーケティングはうまくいきません。
以下、リスト管理に必要な項目です。

●リストの保全・セキュリティ管理
●リスト構築戦略の策定・実行・検証
●セグメンテーション・シナリオ分岐戦略
●目標への到達率の改善
など

せっかくの宝の山を有効活用するために、リストの構築からリストのレバレッジ活用方法まで、様々な戦略立案が求められます。

 

コンプライアンスに関して

WEBマーケティングをする上で確認すべきコンプライアンスに関する項目は以下の通りです。

●特定商取引法
●景品表示法
●著作権・著作者人格権について
●素材利用の際の利用規約チェック
●個人情報保護法、プライバシーポリシー
●クレーム対策

など
最近はコンプライアンスにみなさん敏感ですのでここも避けて通れません!

 

管理・保全に関して

WEBは一度サイトを作ったからと言ってほったらかしにはできません。
メンテナンスが必要です。

●サーバー管理
●ドメイン管理
●WEBサイトのエラー対応
●セキュリティ対策
●スパム・悪質なコメント対策
など

WEBサイトやSNSが健全に運営されるように、常に監視の目を持ちましょう。

 

 

企業が陥りがちなWEBマーケティングの失敗

ご覧いただいたように、専門性と投資が必要なWEBマーケティングですが、甘く考えてしまい失敗する企業って多いんです。そんな『あるある』パターンをお見せしましょう。

まず上記の『WEBマーケティングでやらないといけない事リスト』を図示したものがこちらです。

 

やばいですね〜。
やること盛りだくさんですね〜。
こんなの一人で出来るわけないですね〜。

ちゃんと成果を出そうと思ったら、やはりある程度の努力・投資(人かお金か時間、あるいはその全て)が必要です。少なくとも会社でやる場合は、専任もしくは、かなりの時間をこれに割けるスタッフが最低でも一人は必要なことが分かります。

 

なのですが、
多くの会社は部下に対してこう言います。

さも簡単そうに…。
「片手間でも結果出せるでしょ」と言わんばかりに…。

 

 

そう言われた部下は、分からないなりに色々調べたり、限られた時間内で結果を出そうと努力します。
しかし…

 

 

そりゃ、まあ結果は出ませんよ。
そして…


無茶振りされた挙句怒られるハメに…。
今夜は…終電まで飲んでください…。

 

あらかじめ会社にブランド力があるとか、社内のみんなが死ぬほど協力的とか、市場のお客様が1万人ぐらい物販サイトができるのを待っていたとか、そんな状況でも無い限りはいきなり結果を出すことは難しいでしょう。

 

 

ね、めっちゃ大変でしょ

以上『WEBマーケティング実は大変説』の実態解説でした!
「WEBマーケティングってそれなりに大変なんだ」とご理解いただけたでしょうか?

あ、そうそう、ここで最後に良いニュースと悪いニュースがあります。

良いニュースは、
ご紹介したWEBマーケティングでやるべき事は、全てをやらなくてもいいということ。ご紹介したやるべきことリストは、あくまでざっと並べられただけのものです。
実際は求める成果や環境・条件に応じてやるべきことを選定していく必要があります。

悪いニュースは、
ご紹介したWEBマーケティングでやるべき事の1つ1つに専門的な知識や経験が必要であること。
つまり…
やるべき事×それを勉強する時間とコスト
がまた別途必要です。やるだけでも時間かかるのに、勉強しろとな…。

ね、めっちゃ大変でしょ。
誰や簡単に稼げるって言ったのは。

 

ABOUT ME
マエダソウイチロウ
マエダソウイチロウ
WEBマーケティングユニットmusubuのグラフィック&ウェブデザイン担当。我が子と遊ぶのが好きすぎて、「どっちが子どもか分からん」とよく言われる。「お腹すいた」が口癖なので、街で見かけたら好物のカレーを奢ってあげてください。