「まずは商品のランディングページが必要だね!」と言われたものの、「ランディングページって何?そもそも何のために作るの?」と思った方へ。
この記事では、ランディングページがWeb集客の中で果たす役割について、わかりやすく解説していきます。
ランディングページには、普通のWebページとは違う独特の特徴が5つあります。それを理解すれば、自ずと役割も分かってきます。
そんな「ランディングページの5つの特徴」をお伝えすると共に、記事の後半では、ランディングページ活用のコツをシーン別にお伝えします。
ぜひ、最後まで読んで参考にしてください!
この記事の内容
ランディングページとは何か?役割と具体的な特徴
ランディングページとは、「ある1つの商品(企画)に特化して魅力を訴求する、縦長の1枚のページ」のことです。
※例えば、こんなの↓↓

※画像は「ランディングページ集めました」から引用
直訳すると「着陸ページ」という意味になります。つまり、
という意図で作られるのが、ランディングページです。
そう、ランディングページの最大の役割は・・・
成約(コンバージョン)を獲得すること!
1枚の縦長のページは、申し込みを検討している人に「最後の一押し」をするクロージング的役割を果たすのです。
※なので、”セールスページ”や”セールスレター”とも言ったりします。
ランディングページが持つ5つの特徴
「成約の獲得」が目的で作られるランディングページは、独特の特徴を持ちます。
- 基本的に1つの商品(企画)のみ訴求する
⇒あれもこれもと選択肢を与えて、読み手を迷わせることはしない - サイドバーがない(1カラム)
⇒余計な情報を省き、本文のみに集中させる - 「お申し込みボタン」など、成約につながるリンクのみ張られている
⇒成約とは無関係のページへ移動しないようにしている - 縦長
⇒読み手が納得して申し込むのに必要な情報を並べるので、縦長になる - デザインが凝っている
⇒最後まで飽きずに読めるように、見やすさやエンタメ性が重視される
ランディングページは、例えるならば「テレビショッピングのWebページ版」です。
テレビショッピングと言えば、まずはキャッチーな言葉で1つの商品へ興味を持たせ、特徴や手に入れた後の未来などを華々しい演出で語りますよね。
そして後半に、購入を後押しするような説明(「分割〇回まで可!」とか、「今だけ特典付き!」など)をしたあと、大きく申し込み電話番号が表示されます。
あの一連の流れを1枚のWebページとして表現したのが、ランディングページです。
ランディングページには、実は他にも役割がある
ランディングページの役割は、主に成約を獲得すること。
しかし、それだけではありません。実は、他にも隠れた役割が”2つ”存在します。
隠れた役割① 商品に込めた理念を伝える

どんな商品・企画・サービスにも、理念が込められているはずです。
「そもそも、なぜリリースしようと思ったのか?その商品は、世の中のどんな問題を解決して、どんな未来へ連れて行くのか?」
という”想い”の部分ですね。
ランディングページは、デザイン・文章などの表現が比較的自由なので、そういった理念の部分もしっかり伝えることができます。
一見そう感じるかもしれません。
しかし実は、商品理念を語ることは「理想的なお客様(優良顧客)のみを集める」ことにつながるのです。
ランディングページからの成約数は、多いに越したことはありませんが、誰でもいいから買って!というのも違います。
基本的にランディングページは、コピーライティング(人を動かす文章術)を駆使して作られるので、表現次第では「あまりウェルカムでないお客様」からも申し込まれたりします。
あまりウェルカムでないお客様が、あなたの商品(企画)に不満を感じたらどうなるでしょうか?
今のご時世ネットを使って、すぐにネガティブクチコミが拡散されてしまいますね。(しかもデジタルタトゥーとなって残ります)
このように、あとあと心外な評価で商品価値が下がるのを予防するために、「ランディングページで商品理念をしっかり伝える」ことは有効なのです。
理念に共感したお客様は申し込み、なんかちょっと違う・・・と感じたお客様は離れます。
こんな風に、理想のお客さまと、そうでないお客さまの選別ができるのがポイントです。
隠れた役割② 記憶に残す

競合他社が似たような商品(企画)を販売しているのであれば、比較検討されることが予想されます。
ランディングページを見たからハイ、成約!とスムーズに進むわけではなく、一旦ページを閉じられて、競合の商品も見に行かれるということです。
ならば、いくつかの候補の中から「やっぱりあなたの商品!」と選ばれるためには、「読み手の記憶に残るランディングページ」でなければいけません。
どこよりもデザインが秀逸・一度聞いたら耳から離れないキャッチコピー・独自のキャラがいる・・・。
トガり方はいろいろありますが、表現が自由なランディングページは、このように「個性」で印象づける役割も担っています。
ランディングページは単体では機能しない!

ひとつの商品(企画)の魅力を凝縮して伝えられるランディングページですが、それだけ単体であっても成約は生まれません。
ランディング(着陸)してもらうための「航路(集客導線)」が必要です。
ランディングページへの集客導線は、主に4つのパターンに分かれます。
- Web広告からランディングページへ
- Webメディア(ブログなど)の記事からランディングページへ
- メルマガやLINEなど、定期配信の情報からランディングページへ
- 店内POPやチラシなど、Web以外の媒体からランディングページへ
この記事の最初の方で、「ランディングページの役割は、申し込みを検討している人に”最後の一押し”をすること」と書きましたが、どの集客導線を採用するかによって、微妙に「一押しの加減」が異なります。
この加減を間違うと、押しが強すぎてお客様が引いてしまったり、反対に押しが弱くて成約まで至らなかったりします。
それぞれの集客導線上には、どんなお客様がいるのか?という点に注目しながら、ランディングページの構成・表現を考える必要があるのです。
①Web広告からランディングページへ来るお客様とは?
検索連動型広告やバナー型広告からランディングページに入ってくるお客様は、最初から「広告を見る」という意識でやってきます。
つまり、ある程度の購買意欲は持っている可能性が高い人たち(今すぐ客・お悩み客)です。



この時のランディングページは、「しっかりセールスする役割」を担います。
商品の詳細やベネフィット(使うことで得られるもの)をメインに、簡潔かつ分かりやすく述べ、最終的に商品のお申し込みへ誘導する構成となります。
一般的に「ランディングページの型」と呼ばれる構成は、広告からたどり着く人たち(今すぐ客・お悩み客向け)への打ち出し方を体系化したものです。

②Webメディア(ブログなど)の記事からランディングページへ来るお客様とは?
分からないことをネット検索で調べていて、たまたまたどり着いたWebメディアの記事がためになった!
・・・と思ったら、記事下にメディア運営主が提供するサービス(ランディングページ)へのリンクがある。
こんな構成の記事を見たことはありませんか?

※<参考>BOXILマガジン
このルートでランディングページにやってくるお客様は、「ちょっと興味はあるけど購買意欲はそこまで高くない人(まだまだ客)」の可能性が高いです。
真の目的は情報収集であり、何かのサービスに申し込むことではありませんからね。

なのでランディングページの役割は、がっつりセールスすることではなく、「とりあえず距離を縮めてもらうこと」になります。
無料の資料請求や、お役立ち情報を定期配信するメルマガ登録など、ひとまず気軽に申し込める企画を訴求します。
③メルマガやLINEなど、定期配信の情報からランディングページへ来るお客様とは?
メルマガやLINE公式アカウントの定期配信を継続して読んでくれるお客様は、あなたの情報発信に共感している可能性が高いです。
その分、あなたへの信頼度も高く、何か商品(企画)がリリースされるのを待っている人たちとも言えるでしょう。(そのうち客)

このように、既存顧客に向けてメルマガやLINEなどで商品(企画)をお披露目する場合、ランディングページの役割は「招待状」です。
とくに、メルマガやLINEなどで顧客と双方向のコミュニケーションができていたなら。
※例えば、商品(企画)のアイデアを募集したり、プロトタイプに対する感想をもらって、それに対する個別返信をしたりなどです。
最終的にお披露目するランディングページには、ゴリゴリのセールス文句を並べずとも、「みなさんのおかげでこんな商品(企画)が出来ました!一緒に楽しみませんか?」くらいの柔らかい訴求でも成約が出ます。
メルマガやLINEにてランディングページをお披露目する場合は、それまでに既存顧客とどれくらいの関係性を築けているか?
前半の文脈も含めて、訴求の強さを調整する必要があります。
④店内POPやチラシなど、Web以外の媒体からランディングページへ来るお客様とは?
POPやチラシなど、情報の掲載スペースが限られた媒体では、最も目玉となるトピックが全面に出ることが多いでしょう。
※例えば、「今なら入会金が無料!」や「〇月末までの限定販売!」など。
ここからQRコードなどでランディングページを読み取って入ってくる人は、最も目立って訴求された情報に惹かれている可能性が高いです。(自分にとって最もメリットのある状態なら申し込みたい!と感じる、「そのうち客」か「今すぐ客」)

この時のランディングページの役割は、「しっかりセールスする」こと。
POPやチラシに載せた切り札(「今なら入会金が無料!」や「〇月末までの限定販売!」などのサービス)を中心に、”申し込むなら今がベストタイミング”であることを伝えましょう。
集客導線によって、ランディングページの役割が微妙に変化することがお分かりいただけましたでしょうか?
- Web広告からランディングページへ
⇒ある程度の購買意欲は持っている可能性が高い「今すぐ客」と「お悩み客」が来る!
⇒ランディングページの役割は、しっかりセールスすること! - Webメディア(ブログなど)の記事からランディングページへ
⇒真の目的は情報収集。興味はあるけど買う気はそんなにない「まだまだ客」が来る!
⇒ランディングページの役割は、とりあえず距離を縮めてもらう企画へ誘導すること! - メルマガやLINEなど、定期配信の情報からランディングページへ
⇒あなたへの信頼度が高く、何か商品がリリースされるのを待つ「そのうち客」が来る!
⇒ランディングページの役割は、柔らかめのセールスを含んだ招待状! - 店内POPやチラシなど、Web以外の媒体からランディングページへ
⇒最も目立って訴求された情報に惹かれた「そのうち客」か「今すぐ客」が来る!
⇒ランディングページの役割は、しっかりセールスすること!
ランディングページは、集客導線とセットになって初めて機能します。
制作する際は、集客導線上にいる見込み客の状態も含めて構成を練ってみてくださいね。
まとめ
ランディングページがWeb集客の中で果たす役割について、詳しくお伝えしてきました。
基本的には、「成約(コンバージョン)を獲得する」こと。そう、クロージングです。
ただし、ランディングページにいざなう集客導線によって、クロージングの強さは調整しなければなりません。
場合によっては、「成約=売り上げ」と設定するのではなく「成約=無料登録」などのように、セールスの前段階をゴールに定めることもあります。
そして、ランディングページは単体では機能せず、必ず集客導線とセットになることも覚えておきましょう。
どんな集客導線を採用するのか?そこには、どんな心理のお客様がいるのか?前後の文脈も踏まえた全体計画を立てた上で、制作に取りかかるのがおすすめです。
