ホームページ活用

企業ホームページの「目的」が曖昧だとコストも時間もムダになる

ホームページの目的

これから会社のホームページを開設したり、リニューアルを考えているあなた。

そのホームページに「目的」はありますか?

”キレイに作って公開すること”が目的になっているとしたら、おそらくそのホームページからは、何の反応も得られないでしょう。

 

ホームページとは、「情報を発信する媒体」です。

そして情報とは、「触れた人に影響を及ぼすもの」です。

 

ならばあなたの会社のホームページ(情報)に見た人に、どうなってもらいたいのか?何をしてほしいのか?

ここをハッキリさせることこそが、「ホームページの目的を定めること」になります。

 

そこでこの記事では、企業のホームページによく設定される目的の事例と、目的に合わせたホームページ作りの流れを解説していきます。

せっかく作るなら、新規のお客様から、お得意様から、「反応の得られるホームページ」にしていきましょう!

 

企業のホームページの目的トップ3

世の中の多くの企業は、ホームページにどのような目的を設定しているのでしょうか?

実はこれに関して、興味深いデータがあります。

 

総務省が毎年おこなっている「通信利用動向調査(企業編)」には、企業のホームページ開設目的の傾向が載っています。

企業のホームページ開設目的のデータ

平成29年度「通信利用動向調査(企業編)」から引用

 

このデータからは、企業のホームページの目的が

  • 会社案内・人材募集
  • 商品や催し物の紹介・宣伝
  • 定期的な情報の提供

である場合が多いことが分かります。

情報により「人やお金が動く(企業活動をアシストする)」ことを想定しているケースが多いですね。

 

さて、それぞれをもう少し具体的な目的に落とし込むと・・・

会社案内・人材募集

●何をやっている会社なのか多くの人に知ってほしい
●沿革や規模などを伝えて、信頼されたい
●どんな社風なのか理解してほしい
●会社の方針にぴったりの人材を集めたい

情報に触れた人に良い印象を残したい、相性の良いお客様や人材に来てほしい

商品や催し物の紹介・宣伝

●商品や催し物に興味を持ってもらいたい(買ってもらいたい・集客したい)
●資料やサンプルの請求をしてほしい(顧客リストを獲得したい)
●問い合わせをしてほしい
●多くの人に商品や催し物の存在を知ってほしい

情報を見た人に商品を売りたい、売るきっかけを作りたい

定期的な情報の提供

●会社の雰囲気を定期的に伝えて親近感を持ってほしい
●商品情報・お得情報などを伝えて売上げにつなげたい
●業界の最新ニュースなどを伝えてお客様の信頼を獲得したい

情報を見た人を濃いファン(リピーター)にしたい

例えばですが、このような感じに細分化されます。

 

そしてホームページという、不特定多数の人がアクセス可能な媒体にするということは、「多くの人に情報を見てもらい、遠くにいる初見の人でも目的に合った行動をしてほしい」意図が前提にあることになります。

 

 

つまり、

  1. なるべく多くの人に(どんな層に?)
  2. どんな行動をとってもらいたいのか?

を事細かく言語化していくことで、ホームページの目的がハッキリしてきます。

 

目的がハッキリすれば、ホームページに掲載すべき内容が固まります。

ホームページの目的を決めることは、全体の構成を決めること。しいては、情報を見た人へのメッセージ性を高めることにもつながっていくのです。

 

さて、あなたの会社のホームページはどんな目的で公開するのでしょうか?

具体的に言語化してみましょう。

 

【STEP1】「どんな層に?」ホームページを見てもらいたいのか決める

ペルソナ

ホームページの目的を明確にするため、まずは「どんな人たち(層)に?」を考えていきましょう。

いわゆるペルソナ設定です。

 

例えば人材募集が目的だとしても、20歳前後の大卒生を新入社員として集めたいのか?即戦力になる30代くらいの中途社員を集めたいのか?によって、ホームページ上の表現(相手にとって響く言葉やデザイン)は違います。

 

ペルソナをあいまいにしたままホームページを作ることは、「誰に(どの層に)対して情報を発信しているのか不明」ということになり、誰が見てもいまいちピンとこない仕上がりになります。

なので最初に、ペルソナ設定をおこなうのです。

 

ペルソナを決めるときのポイントは「良い関係を続けていきたい人(層)は誰か?」という視点で、具体的にイメージすることです。

 

人材募集をするにしても、集客をするにしても、集まった後すぐに人が離れてしまってはビジネスは安定しません。

なので、「良い関係を続けていきたい人(層)=それってどんな人?」というイメージが大切になってきます。

 

ペルソナを具体的にイメージするには、例えばですが、次のような項目に対してひとつずつ答えていきます。

 

●性別、年齢
→世代別、性別の価値観の傾向を理解するための項目

●職業
→その業界の雰囲気や価値観、職場での立場を理解するための項目

●居住地
→ペルソナを通して、あなたの会社のサービスがカバーできるエリアを再認識するための項目

●所属している組織(会社など)の規模
→組織の安定感や景況感を理解するための項目

●年収、世帯年収
→大体の生活レベルを把握するための項目

●家族構成
→大体の生活レベルを把握するための項目

●学歴
→どんな分野を学んできたか?進路の決め手となった価値観を通して、人生で何を重要視しているのか理解するための項目

●どんな性格か?
→どんな風に接したら相手が喜ぶのか理解するための項目

●趣味や興味のあること
→どんなことに楽しみを感じているのか?そのエッセンスをサービスに活かせないか考えるための項目

●お金はどんなことにすすんで使うか?
→お金に対する価値観を理解するための項目

●普段の情報収集の方法と集める情報の種類
→どんな媒体なら情報がキャッチしてもらいやすいか理解するための項目

●人を信頼するときの尺度
→良い関係を築くための要素を理解するための項目

●何かを購入するときの価値判断基準
→お金に対する価値観を理解するための項目

●抱えている不安や悩み
→相手のモヤモヤした気持ちに寄り添い、あなたの会社が力になれるポイントを理解するための項目

●解決していない問題
→相手の直面している課題を把握し、あなたの会社が力になれるポイントを理解するための項目

●恐れている最悪な未来とは?
→相手にとって最も避けたい結末を理解し、あなたの会社が力になれるポイントを理解するための項目

●あなたの会社のサービス(情報)に触れればどんな未来に導けるか?
→あなたの会社が相手と関わることで連れて行ける(行きたい)「理想の未来」を言語化し、意識して行動するための項目

●あなたの会社のサービス(情報)に触れた先に、どんな良い変化が待っているか?
→あなたの会社が関わることで相手に訪れる「良い変化」を言語化し、意識して行動するための項目

※上記の項目をエクセルシートにまとめ、入力できるようにしてみました。ダウンロードはこちらからどうぞ↓↓

 

このように、かなり具体的なイメージまでペルソナを落とし込んだら、次のステップに進みます。

 

【STEP2】「どんな行動を?」してもらいたいのか決める

ゴール

「どんな人たち(層)に?」の次は、「どんな行動をとってもらいたいか?(ホームページを見たら行動してもらいたいこと)」を決めていきます。

 

例えば、

  • 人材募集用エントリーシートへの登録
  • 商品のオンライン購入
  • 資料請求や問い合わせ
  • メールマガジンへの登録

などが当てはまるでしょう。

 

せっかくコストも時間もかけてホームページを作るのですから、活用できている状態にするのがベストです。

「ホームページが活用できている状態」とは、閲覧者から何かしらのフィードバックがある状態のこと。

なので、閲覧者(ペルソナ)の行動が”フィードバックとして出力できるページ”を考えておきましょう。

 

 

  1. どんな人たち(層)に?
  2. どんな行動をしてもらいたいのか?

どちらも明確になったら、ホームページの目的は固まります。

そして「間を埋める情報」が見えてくるはずです。

 

「間を埋める情報」とは、「ペルソナが安心してスムーズに行動するために必要な情報」のことです。

 

例えば、【20歳前後の大卒生を新入社員として集めたい】がホームページの目的だとしたら、

  • 若い人から共感を得そうなフレッシュなデザイン
  • 社会人経験が浅い人にも理解できる言葉で説明された仕事内容
  • 企業の中の人の雰囲気や1日の動き
  • 企業のミッションや仕事に対する価値観
  • 就職活動中の大学生が興味を持つような話題

などが「ペルソナが安心してスムーズに行動するために必要な情報」となり得るでしょう。

 

もちろん、ホームページを見たペルソナが「良い!」と感じた瞬間に、すぐに行動できるよう導線を作っておくことも大切です。

上の例で言うなら、人材募集用エントリーシートにすぐアクセスできるよう、目立つ場所にリンクを貼っておくなどの工夫です。

 

行動を起こしたいのに、目的の情報が見つけにくい設計のホームページは「使いづらい」と思われ、企業にとってマイナスイメージになることも少なくありません。

「パソコンのマウスやスマホの指を、いかに迷わず動かせるか?」を意識して、ホームページの行動導線を作っていきましょう。

 

 

このように、ホームページの目的(誰に、どんな行動をしてもらいたいか?)が決まれば、自ずとホームページ全体の構成も決まっていきます。

 

1つのホームページに目的を何個も設定するのはアリか?ナシか?

選択肢

1つのホームページの中に、商品購入も、人材募集も、資料請求もと、いくつも目的が設定されているものを時折見かけます。

あのような企業ホームページの構成は、アリなのか?ナシなのか?

 

私個人の見解としては、「有名企業ならアリ・知名度が低い企業はナシ」です。

 

誰もが知っている有名企業であれば、ブランド力(信用力)の下地があります。

ホームページには、すでにその企業に対してある程度の信用を持つ訪問者が集まるため、商品購入も、人材募集も、資料請求もといくつものオファー(目的)が通りやすいでしょう。

 

ですが知名度の低い企業の場合は、そもそも訪問者のスタートが「ここ、何の会社?」からです。

有名企業に比べて慎重な心理状態でホームページを閲覧しているので、あれもこれもと目的を詰め込んで見せても行動につながりにくいのです。

 

 

ホームページの目的を決めることとは、「訪問者のエピソードを作ること」です。

誰が?どんな情報に触れて?どんな行動へと移っていくのか?

一連の流れがシンプルであるほど強く印象に残り、その流れに沿った行動をしやすくなります。

 

同じ映画を観るにしても、映画館でノーカットで観る場合と、テレビで合間にCMを挟みながら観るのではエピソード(情報)への集中具合がぜんぜん違うのと同じです。

作品(企業)の知名度が低ければ、その分エピソード(情報)に集中できる環境を用意し、目的までスムーズに行ってもらう必要があります。

 

なので、

「ホームページ上で何か行動をしてもらいたい」
「今回はスルーされたとしても、また思い出してもらいたい(訪問者に記憶してもらいたい)」

と思うなら、ホームページの目的はなるべく絞り、シンプルな導線で行動を促すようにするのがおすすめです。

 

もしも目的が複数あって、どれも捨てがたい!という場合は、

  • ホームページを目的ごとに分ける
  • 目的に優先順位を付けて、情報の目立ち具合を調整する

のどちらかの方法を取りましょう!

 

意外と盲点になりやすい「ホームページの目的が決まった後の動き」

告知

どんな人たちに、どんな行動をしてもらいたいのか?

ホームページの目的が明確になり、掲載する内容が固まったとしても、そこで終わりではありません。

 

意外と盲点になりがちなのが、「出来上がったホームページにどうやって訪問者(ペルソナ)を集めるか?」という点です。

 

どれだけ力を入れて制作したホームページでも、見られなければ存在しないのと一緒です。

 

検索で見つけてもらうのか?どんな検索キーワードで見つけてもらうのか?
名刺やパンフレットの情報から訪問してもらうのか?
SNSで告知して見つけてもらうのか?どのSNSを使うのか?

ホームページにたどり着いてもらうためのルートも、しっかりと考えておきましょう。

 

この際、再びペルソナに立ち返ると、日頃の情報収集のおこない方がイメージできます。

ホームページにたどり着いてもらうためのルートが設計しやすくなるので、おすすめです。

 

まとめ

「反応の得られる企業ホームページ」に仕上げるには、まずはホームページの目的をしっかり固めていきましょう。

 

ホームページの目的は、

  1. どんな人たち(層)に?⇒ペルソナ
  2. どんな行動をしてもらいたいのか?

を事細かく言語化していくことで鮮明になってきます。

 

もしも目的が複数ある場合は、ホームページを目的ごとに分けるか、目的に優先順位を付けて情報の目立たせ方を調整するかしましょう。

「訪問者(ペルソナ)にとってなるべくシンプルな行動導線」を築くことで、反応の得られるホームページに仕上がります。

 

 

そして忘れてはいけないのが、ホームページを離れ小島にしないこと。

どこからホームページにたどり着いてもらうのか?情報露出の経路も考え、設計をしていきましょう。

 

 

「ホームページを活用できている状態」にするには、このように、目的も含めて一連の流れを作っていくことが重要です。

しかし、残念ながら多くの企業では、情報の伝わり方よりも見た目のキレイさが優先されたホームページになっている傾向があります。

 

ホームページとは、「情報を発信する媒体」です。

そして情報とは、「触れた人に影響を及ぼすもの」です。

ならばあなたの会社のホームページ(情報)に見た人に、どうなってもらいたいのか?何をしてほしいのか?

 

「伝わる」にフォーカスした情報発信で、経済を回していきましょう。

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佐々木絵美
佐々木絵美
通称”ささえみ”です。Webマーケティングユニット_musubuのコンテンツ(文章)設計担当です。WebサイトのSEO対策、キャッチコピーやランディングページなど「伝えるための文章作成」が得意。ブ〇ボンのお菓子を与えると喜びます。