ホームページ制作

ランディングページとホームページの目的や運用方法の違い

インターネット上で営業活動をしたい!そんな時、「ホームページを作ろう!」や「ランディングページもいいんじゃない!?」など、いろんな意見が飛び交うかと思います。
でも、ランディングページとホームページの明確な違いって意外と分からないのではないでしょうか?

めっちゃ簡単に解説しますと、
1P=ランディングページ
複数ページ=ホームページ
といった感じで一応分類はできるのですが、もちろんこれだけでは不十分です。

 

なんでわざわざ沢山のページを作る必要があるのか?
逆になぜ1ページだけで完結してしまっていいのか?

その理由は、
ランディングページにもホームページにも別々の目的があるからなのです。

それぞれの目的をしっかり理解すると、今作るべきものはランディングページなのか、ホームページなのかが見えてきます。そして同時にその制作スタイルや運用方法も見えてきます。

今回は『ランディングページ・ホームページのそれぞれの目的』と『制作や運用方法の違い』について併せて解説していきます。

 

※従来『ホームページ』とは、
①WEBサイト(複数のWEBページを集めたもの)のうちトップページのこと
②ブラウザ起動時に最初に表示されるページ
などの意味として使われていましたが、現在では
③ホームページ=WEBサイト=WEBページの集まりの意味として意訳して用いられています。本解説では③の意味として取り扱います。

※従来『ランディングページ』とは、文字通り『着地ページ』、すなわち訪問者が最初に訪れたページの事を表していました。しかし昨今では、訪問したユーザーを直接『ご注文』『お問い合わせ』『メルマガ登録』に結びつけることだけに特化した単体のページとして表現されることが多いです。本解説では後者のものとして取り扱います

 

 

 

各ホームページの目的と作成・運用上の特徴

現在通例で使用されているホームページの定義に従うと、ホームページには様々な形が存在します。
企業情報が掲載された、いわゆるコーポレートサイトもホームページです。営業拠点的なホームページですね。ホームページをコーポレートサイトのイメージで呼んでいる人が多いように思えます。

また様々なお役立ちブログ記事を集めたオウンドメディアと呼ばれるものや、ショールームのように様々な商品を購入できるECサイトなどもあります。これらも広い意味ではホームページと言えますので合わせて説明いたします。

 

公式サイトとして信頼を獲得『コーポレートサイト①』

コーポーレートサイト型のホームページは、公式サイトとして信頼を獲得することを目的とすることが多いです。

しっかりと自社の強みやブランドイメージが伝えられるデザインや文章があるホームページは、顧客の自社に対する信頼を獲得することに繋がります。

また公式サイトとして存在していること自体が顧客の信頼を形成するでは欠かせません。逆に場合に依ってはホームページが存在しないことの方が「なんで無いの?」と不信感を与えかねません。

 

 

コーポレートサイトの作成と運用上の特徴

 

①複数ページで制作し運用する

当たり前かもしれませんが、ランディングページと異なり、コーポレートサイトは複数ページにより作成されます。『TOPページ』『会社概要』『お問い合わせ』『サービス紹介』『新着情報』『プライバシーポリシー』などが基礎的とされるページです。

 

②正しくブランド(その企業らしさ)を伝えるデザイン

ランディングページがチラシのように『人を煽る要素』が強くゴテゴテとした装飾をたくさん使うのに対し、コーポレートサイトではより『その企業らしさ』に重点を置きデザインする必要があります。

デザインだけに限らず、そこに書かれている文章までしっかりとその企業らしさが伝わるように計画し作成しましょう。

また複数ページにデザインが渡るため、全体のデザインがブレてしまわないように、色や文字(フォント)、画像のテイストなど統一したデザインルールを作成する必要があります。

 

③ユーザーがサイト内でどう動いたかをモニターする

日本のランディングページは縦に長くなる傾向があるため、『どこの部分をよく読んでくれたか』といった精読率などが大切な指標になります。

コーポレートサイトも精読率が大切な時もあるのですが、それよりも『最初に自社のサイトに来た人は何%の確率で他の自社ページを見に行ってくれたか』、など見に来てくれた人がどのような行動を起こしたかが重要になります。

ユーザーの動きをGoogleアナリティクスなどのツールを用いてしっかり把握しましょう。

 

 

もっと豊富な情報を提供『コーポレートサイト②』

ホームページの目的のもう1つは、その特性を活かしてもっと豊富な情報を提供すること。
自社の様々な情報を、効率的・効果的に沢山提供できるのはホームページならでは。

以前までのコーポレートサイトは、『トップページ』・『会社概要』・『サービス紹介』・『お問い合わせ』、のような名刺代わりの基本情報だけを載せるものが多かったです。

しかし昨今では、自社の理念や代表者の想い、スタッフの紹介やサービスや商品の詳しい紹介、会社概要詳細やアクセスマップ、業界の豆知識の紹介、社長のブログやスタッフブログ、ムービーやアニメーション、漫画による解説まで、様々な情報を総合的に提供するサイトが多く存在します。

WEB上のデザイン技術の発展も手伝い、あの手この手で自社価値にしっかりフォーカスしたリッチなコンテンツを掲載する会社も増えてきています。

 

 

情報が充実したコーポレートサイトの作成と運用上の特徴

 

①複数ページで制作し運用する

『TOPページ』『会社概要』『お問い合わせ』『サービス紹介』『新着情報』『プライバシーポリシー』など基礎的とされるページに加えて、

上述したように『スタッフの紹介』『商品の開発秘話』『業界の豆知識集』『社長のブログ』『スタッフブログ』のように、様々なコンテンツを追加し、運用していきます。

運用次第でどんどんページを増やしていくことが可能です。

 

②役に立つ・面白い記事でSNSシェアを狙う

単なる会社の自己満足のようなページや、業界人にしか分からないようなページを作成するのではなく、ちゃんと読む人のためになるようなページを作成することで、そのページはSNSで大量にシェアされる(いわゆるバズる)可能性が高くなります。

FacebookなどのSNSの運用と絡めれば、より多くのシェアを期待でき、その結果自社の名前を多くの人に知らしめることとなるでしょう。

 

③被リンクを獲得していく

優れたページを作成すれば、シェアだけでなく、被リンク(他のサイトからリンクを貼られること)を得ることも少なくありません。

「他の会社からリンクされるぐらい、いいコンテンツを作るんだ!」という意気込みで、コンテンツを作りましょう。

現在のSEOはこの被リンクの数が非常に重要なウエイトを占めていると言われています。もしあなたのホームページの被リンクの数があまりに少なかったとしたら、検索エンジン上では優遇されないのです。

 

④全体のPV数やユーザーがサイト内でどう動いたかをモニターする

簡素なコーポレートサイトとは異なり、ページ数が多いから分析も大変かもしれません。しかし逆に、ページが多い分テコ入れをしやすいとも言えます。

自社ホームページの数あるコンテンツのうち、強みとされるコンテンツ・弱いコンテンツは何かをしっかり見極めていき、以後のホームページ戦略に活かしていきましょう。

 

 

ブランド価値を高める『オウンドメディア』とは?

そのまま翻訳すると自社で管理しているメディアの事を指しますので、Facebookの公式アカウントなどもオウンドメディアに入ります。しかし昨今では、自社で発行するブログ記事集やWEBマガジンのことを指す事の方が多いですね。

ターゲットとされる顧客が欲しい情報を、ブログなどの形で沢山届けることによって、顧客の満足度が高まります。結果、ブランドの価値を高めることに繋がるんですね。

また多くの記事を作成することにより、検索エンジンからの読者の流入が見込まれたり、その膨大で有益な情報や特徴的な文体にファンがつくなどすると、長期的にみると広告費の削減にもつながります。

したがって、昨今では他の広告・宣伝・PR手法とミックスして多くの企業がオウンドメディアを構築するケースが増えてきました。

 

代表的なのは、海外だとRed bullですね。
オウンドメディアだけに止まらず、イベントやキャンペーンなどを広く行っています。
https://www.redbull.com/jp-ja/

日本だとサイボウズ式が有名です。
https://cybozushiki.cybozu.co.jp/

面白いのは、自社の商品PRをオウンドメディア上で行っているわけでは無いということ。
自社がターゲットとする顧客層に向けて、単純にそのターゲットが欲しそうな情報を提供しているのです。それが結果的に自社ファンの形成につながっているんです。

とことんユーザーにとってのメリットを考える姿勢が、ひるがえって自社のブランド価値を高めるのに役に立つんですね。

このやり方は、実は皆さんも知っているあの会社がやっている手法に似ています。
そう、タイヤのミシュラン社の『ミシュランガイド』ですね。
ミシュランガイドはレストランの紹介ですが、発行元のミシュラン社はタイヤメーカーなのです。レストランなんて全然関係無いはずなのですが、ミシュラン社の名前を世界に知らしめるのに役に立っています。

 

 

WEB上にショールームを作り販売『ECサイト』

WEB上にショールームを作り、顧客に様々な商品からぴったりの商品を選んでもらう。それがEC(electronic commerce=電子商取引)サイトの役割です。
楽天やAmazonなどに出店するモール型のECサイトと、自社で出店する自社ECサイトに分かれます。

すでにご存知の通り、ECサイトは『いつでも』『どこにいる人にでも』原則的には販売することができます。

対象とする顧客も、企業相手の場合(BtoB)、個人が相手の場合(BtoC)どちらの場合でも対応することができます。

効率的に販売するために、様々なECサイトが存在しており、最近では気軽にECサイトを作ることができる『BASE』や『カラーミーショップ』などのサービスもたくさん登場しています。

 

ECサイトの作成と運用の注意点

 

①複数ページで制作し運用する

ランディングページでもモノを販売しますが、基本的に1つまたは1種類のアイテムを販売することに特化されています。
ECサイトはコーポレートサイトと同様に、複数のページで運営することになります。
多くのECサイトは、複数の商品を登録し、顧客に購入の選択肢を与えています。

 

②インターネット上だけど接客が必要

ネット通販と聞くと、人と人の温かみを感じないドライな商売だと感じるかもしれません。
しかしインターネット上の販売であっても、購入時の疑問点の解消・お問い合わせ対応・発送の手続き・包装・アフターフォローなど、接客において心を配る必要があります。

売れているECサイトほど、発送する際の包装が丁寧だったりと、しっかりと接客が意識されています。

また最近ではチャット機能があったり、『お困りの場合はお電話ください』のようなポップアップが表示されるサイトもあります。

おもてなしの心をサイトの細部に行き届かせ、気持ちよくお買い物をしていただくように常に働きかけましょう。

 

③全体のPV数や他ページへの遷移率をモニターする

コーポレートサイト同様、ユーザーがどれだけホームページに訪れていて、ホームページ訪れてからどのような行動をしたかを分析する必要があります。

ユーザーの行動を分析して、より気持ちよくお買い物できるようにサイトの仕様を変更したり、特定のタイミングでクーポンを発行するようにしたり、オペレーターの対応を変えたりと、様々な工夫をしていくことが可能です。

 

 

ランディングページの目的と作成・運用上の特徴

一般的に『ランディングページ』とは、単一ページだけで目的を完遂するために作られているページのことを指します。

その目的とは、『お問い合わせの獲得』『注文獲得』『メールアドレスの獲得』『LINEアカウントの獲得』などが挙げられます。
ホームページに比べると、より1ページにかける具体的な目的が強い傾向があるのが特徴です。

 

販売する・お問い合わせをゲットする・顧客リストをゲットする、などに特化

特設サイトのような形で、特定の商品の販売ページが作られているのを見た事があるかと思います。とにかく売る!だけに特化されたページですね。

多少あざとさを感じることもあるかもしれませんが、とにかく買ってもらうを目的としているので無理もないかもしれません。

 

また販売だけでなく『お問い合わせをゲットする』ことを目的としたランディングページもあります。『まずは無料相談』といったアレですね。

高額商品などの場合、WEB上だけでの販売が難しい場合があります。そういった場合は、ランディングページの目的を『お問い合わせ』や『無料相談』『無料見積』を取得することに切り替え、問い合わせてきた見込み客に対してセールスをかけ、成約に繋げます。

 

さらに、『顧客リスト』を取得することを目的としたランディングページも存在します。

例えば、
今なら『◯◯をプレゼント!』という文言に釣られて、それらをゲットしようと思ったら、メールアドレスの登録を勧められたことはありませんか?

これは何もランディングページに限らない実に古典的な商法で『顧客リスト集め』を目的としています。

集められた顧客のメールアドレスやLINEアカウント情報は、まだお金にはなっていないけど企業の立派な資産。顧客リストを集めた後は、その『少しでもその情報に対して興味がある顧客たちのリスト』に対して、『本当に売りたいもの』のオファーを出します。

もちろんリストのうち全ての人がそのオファー商品を買ってくれるわけではないのですが、一部の人が買ってくれるだけで収益になるのです。当然最初にプレゼントするためにかかった経費を差し引いても利益が出るように計画されています。

 

ランディングページの作成と運用

①1ページで制作し必要な情報を詰め込む

読む人を他のページに離脱させることなく、1つのページ内でなんらかのセールス上の成果を求めるのがランディングページです。

したがって、ページの構成としては
1)飽きさせない
2)つい続きを読みたくなる
3)なんだかテンションが上がる
こんな特徴を踏まえている必要があります。

その商品を買うつもりがなかったのに、ページを見たばっかりについ買ってしまった。そんな経験はありませんか?

「つい買ってしまう」人が続出するように、ランディングページは読者のテンションを上げる必要があります。

そのための制作スキルは、WEBサイトを作る時とは異なります。
最初に表示される画面でのインパクト作りや、ユーザーのニーズを喚起するような問いかけの文章、購買など行動を促すための理由づくりなど、様々な知識をランディングページには詰め込む必要があります。

 

②他ページへの離脱を極力防ぐ

ランディングページは、1ページだけで購買などユーザーをこちらの意図する方向へ誘導するように作られなければなりません。
そのため、ホームページにあるような他のページへのリンクなどは極力そのページに存在させないように工夫する必要があります。

 

③明確なCVポイントを目標にし計測をする

ランディングページの目的は『売る』『顧客リストを取得する』など超明確です。
そのため『購入ボタンを押してもらう』などの超明確なポイント(CV=コンバージョン=WEBサイトにおける最終的な成果ポイント)を設定し、その値を計測します。

 

④精読率を指標にする

ランディングページの出来の良し悪しを判断するのは、CV(コンバージョン)だけではありません。

日本のランディングページは購入などに至るまでの説明やビジュアルの量が膨らみ、結果的に縦長になることが多いです。そのため、精読率などの指標をチェックします。

精読率をチェックすることで、ページのどの部分の箇所がよく読まれたか、逆に読まれていないかを確認することができ、もっと良いランディングページにするための改善点が見つかります。

 

⑤WEB広告とセットで運用することが多い

ランディングページはそれ単体では、誰にもその存在を知られることがありません。
億を超えるページが存在するインタータネット上に、たった1ページのランディングページが作られても、誰にも気づかれないからです。
そのため、以下のような方法で外部からランディングページに来てもらう必要があります。

1)ウェブサイト経由…自社サイト内などで紹介し、ランディングページに誘導する
2)SNS経由…自社運用SNSなどで紹介し、ランディングページに誘導する
3)WEB広告経由…Google広告やFacebook広告などに広告を出稿し、ランディングページに誘導する

1)ウェブサイト経由、2)SNS経由に関しては、そもそもそのウェブサイトやSNSにたくさんフォロワーや閲覧者がいないと意味がありません。

たくさんフォロワーがいるSNSアカウントでそのランディングページを紹介すれば、一定数の人がランディングページを見にくることが期待できます。しかしSNSフォロワーを沢山作るのも、また時間がかかることなのです。

そこで比較的簡単な解決策として3)WEB広告経由の方法が選ばれやすいのです。
したがって、ランディングページを作成の際は、最初から広告運用を前提としていることも珍しくありません。

 

 

その他色々なサイトの形

これまで『ランディングページ』と『ホームページ』の違いを解説してきました。
それぞれの特徴を掴んでいただいたと思いますが、あくまで上述したものは、分かりやすく違いが分けられていたもので、実際のインターネット上では、ランディングページとホームページの特徴が混ざったものが多く存在します。

1)ランディングページのようなECサイトの商品ページ

楽天の商品ページなどによくあるタイプの商品ページです。(最近トレンドが変わって減ったようにも思えますが)
ランディングページのように縦長で商品の特徴を説明したページです。商品購入ボタンにたどり着くまでがやたら長かったりします。

2)1カラムで作成されたホームページ

以前のホームページは2カラムや3カラム(サイト全体を縦に2等分または3等分したようなレイアウト)のものが多かったのですが、レスポンシブデザインの普及も相まって最近ではランディングページのように1カラムでデザインされたものも多くなってきました。

3)他のページに遷移しないホームページ

他のページに遷移しない、されどホームページのような目的を持ったページです。
『会社概要』『お問い合わせ』などの内部リンクボタンはあるのですが、そのボタンを押したら別のページに移るのではなく、同じページ内の下の方の該当箇所に移動する仕様のホームページも増えてきました。

なんだかホームページの定義を覆すようで、頭がこんがらがってきますね笑。

他のページに遷移せず、1カラムで作られたホームページの例
Honda Cars 大野

 

まとめ

今まで解説したように、目的が違えば運用方法も異なります。

ご自身がランディングページやホームページを使って叶えたい目的が、情報を提供することなのか、ブランドの価値を高めることなのか、それとも即実売に結びつけたいのか、まずはクリアにすることから始めてみませんか?

 

ABOUT ME
マエダソウイチロウ
マエダソウイチロウ
WEBマーケティングユニットmusubuのグラフィック&ウェブデザイン担当。我が子と遊ぶのが好きすぎて、「どっちが子どもか分からん」とよく言われる。「お腹すいた」が口癖なので、街で見かけたら好物のカレーを奢ってあげてください。