ホームページ活用

他社と被らない!企業ホームページのコンセプトをバシッと決める方法

独自コンセプト

ホームページの立ち上げ、もしくはリニューアルをする際、「全体的な方向性(コンセプト)」をどうしようかと悩む方は多いのではないでしょうか?

 

ホームページを見たお客様に、来訪やお問い合わせ・お買い上げなどの具体的な行動を取ってもらうためには、「他でもない貴社ならではの良さ」を伝えなければなりません。

でないと、ホームページの存在意義がなくなってしまいます。

 

では「貴社ならではの良さ」はどうすれば伝わるのか?

これを突き詰めていった先に「コンセプト」が見つかります。

 

この記事では、企業のホームページをこれから作ろう、リニューアルしようと考えている方に向けて「競合他社と被らない独自コンセプトの作り方」を解説してきます。

 

『貴社だから仕事をお願いしたい』と言われるような、磨きのかかったコンセプトを作っていきましょう!

 

間違うと大惨事!そもそも「ホームページのコンセプト」って何?

コンセプト

「コンセプト」という言葉を、なんとなく「全体的なテーマ?」みたいな意味で使っている方も多いと思います。

”コンセプト”やら”テーマ”やら、横文字になると急に真の意味がぼかされてしまい、ごっちゃになる場合も少なくありません。

 

実は、”コンセプト”と”テーマ”の意味は似ているようで違います。

混同して制作を進めるとホームページの訴求力が弱まり、思ったより反応が得られない・・・なんてことも考えられます。

 

なのでまず最初に、ホームページ制作におけるコンセプトとは何か?を確認しておきましょう。

 

そもそもコンセプトとは、「切り口(魅せ方)」のことです。

例えば1個300円のリンゴがあったとしたら、そのリンゴの価値を伝えるために「載せるイメージ」のことを指します。

 

  • 青森県のリンゴ農家山田さんが手塩にかけて育てた幻のリンゴ
  • 高級レストランのシェフだけが知っている糖度●度の極上リンゴ
  • パイ生地との相性だけを考えて作った、アップルパイ専用リンゴ

 

コンセプトとはこのように、1つのモノゴト(ここで言うなら1個300円のリンゴ)の切り取り方次第で、複数の候補が出てくるのが特徴です。

 

それに対してテーマとは「主題」です。何についての話なのか?という、1つの着眼点のことです。

ホームページ制作に落とし込むと、「何を目的にしたホームページなのか?」の意味になります。

先ほどのリンゴの例で言うなら「1個300円のリンゴを売る」がテーマです。

 

テーマとコンセプト

 

このように、コンセプトの中にはテーマ(ホームページの目的)が包括されており、テーマなしにコンセプトは定まりません。

 

一方で、テーマ(ホームページの目的)だけ一生懸命訴求しても不十分です。

なぜなら、どんな業種でも必ず競合他社がいるこのご時世、「〇〇を売っています」だけ言っていても「貴社だから」という光るモノが見つからなければ選ばれないからです。

”コンセプト”と”テーマ”の意味を混同させてはいけない理由はここにあります。

 

まとめると、ホームページのコンセプトは、『世の中似たような商品・サービスはいろいろあるけれど、お願いするならあなた』と感じてもらえるポイントを、あらゆる角度から探りながら固めていきます。

 

※ホームページのテーマ(目的)がまだ定まっていない!という方は、こちらの記事もご一読ください↓

ホームページの目的
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ホームページのコンセプトを固める究極の3つの質問

質問

ホームページのコンセプトは、次の3つの質問に明確な答えを出せれば固まります。

  1. 誰を?(ターゲット)
  2. どんな未来に連れて行く?(貴社と関わることでターゲットが得られるもの)
  3. なぜ貴社なのか?(競合他社との差別化)

マーケティングで提唱されている分析手法の多くは、究極的には上の3つの項目に帰結します。

 

例1)3C分析

Customer(市場・顧客)、Competitor(競合)、Company(自社)の3つの側面から分析し、独自のコンセプトを導き出す手法です。

3C分析

 

Customer(市場・顧客)が「誰を?(ターゲット)」に当たります。

Competitor(競合)を分析することで「なぜ貴社なのか?(競合との差別化)」が分かります。

それを踏まえてCompany(自社)では、「なぜ貴社なのか?(競合との差別化)」が強化され、「どんな未来に連れて行く?(貴社と関わることでターゲットが得られるもの)」も明確になってきます。

 

例2)SWOT分析

Strength(自社の強み)、Weakness(自社の弱み)、Opportunity(チャンスとなる機会)、Threat(ビジネスを阻む脅威)の4つの側面から分析し、独自のコンセプトを導き出す手法です。

SWOT分析

 

4つの項目が書き出せたら、それらを掛け合わせてさらに分析をおこなうのが一般的です。

  • 強み(Strength)×機会(Opportunity)
    ⇒自社の強みを活かしてチャンスを捉えるアイデアは?
  • 弱み(Weakness)×機会(Opportunity)
    ⇒自社の弱みを克服(もしくは活かして)チャンスを捉えるアイデアは?
  • 強み(Strength)×脅威(Threat)
    ⇒自社の強みを活かして脅威に備えるアイデアは?
  • 弱み(Weakness)×脅威(Threat)
    ⇒自社の弱みを克服して脅威に備えるアイデアは?

 

SWOT分析は、もともとは経営戦略を練るために考え出されたワークです。

そのためホームページのコンセプトに落とし込むには、出てきた戦略アイデアを短くキャッチコピー化する必要があります。

 

例3)ゴールデンサークル(Why・How・What)

脳科学的に見て、人にメッセージを強烈に伝えられる手法が「ゴールデンサークル」です。

Why(なぜ?)、How(どのように?)、What(何を?)の順に、企業や商品自体を掘り下げ、独自コンセプトを確立していきます。

※伝えるときも、Why⇒How⇒Whatの順に伝えます。

ゴールデンサークル

 

Why(なぜ?)は、「なぜ、貴社という存在があるのか?」です。

世の中の誰のための?どんな問題を解決すべく存在しているのか?それはなぜ貴社にしかできないのか?という理念に当たります。

Whyの中に、ターゲットと競合分析、さらには連れて行きたい未来(貴社と関わることでターゲットが得られるもの)が全て凝縮されているイメージです。

 

次のHow(どのように?)は、「どのようにしてターゲットの問題を解決し、理想の未来に近づくか?」という道筋を表わしています。

ホームページで訴求したい具体的な商品・サービスの前振りとなる部分です。

そして最後のWhat(何を?)で、「ターゲットの問題を解決し、理想の未来に近づくための具体的なアイテム」の紹介です。

 

How(どのように?)とWhat(何を?)は、Why(なぜ?)が固まればスムーズに出てきます。

 

マーケティングの代表的な3つの分析方法を紹介しました。

その他にも「5W1H(Who・What・When・Where・Why・How)」など、分析するのに便利な「型」はいろいろあります。

 

ですがどれにも共通するのは、やはり、

  1. 誰を?(ターゲット)
    ⇒どの市場の、どんな属性の人たちに向けて?
  2. どんな未来に連れて行く?(貴社と関わることでターゲットが得られるもの)
    ⇒どんな問題を何を使って解決できるのか?
  3. なぜ貴社なのか?(競合他社との差別化)
    ⇒競合他社と何が違って唯一なのか?

を深掘りしていくことです。

この3つが揃うことで、『世の中似たような商品・サービスはいろいろあるけれど、お願いするならあなた』と感じてもらえる独自コンセプトができあがり、ターゲットにも響くようになります。

 

そこでここからは、

  • 誰を(ターゲット)
  • どんな未来に連れて行く?(貴社と関わることでターゲットが得られるもの)
  • なぜ貴社なのか?(競合他社との差別化)

のそれぞれについて、深掘りするためのワークをご紹介します。

 

※この記事の後方「コンセプトまとめ」の部分で、ワークシートのダウンロードができます!

 

独自コンセプトを作るワーク【1】「誰を?(ターゲット)」

「世の中の誰を助ける企業なのか?」「誰のための商品なのか?」を明確に訴求するための質問です。

貴社の商品・サービスのメインターゲット層を、次の項目に沿って深掘りしてみましょう。

①年代・性別
②職業
③居住地
④所属している組織の規模(人数や年商)
⑤年収
⑥家族構成
⑦世帯年収
⑧学歴
⑨性格の特徴
⑩抱えている不満や悩み(貴社が関わることで解決できるもの)
⑪貴社を知らないが故に解決していない問題
⑫不満・悩み・問題が解決しないままだと来てしまう「最も恐れている未来」とは?
⑬最悪な未来を回避するために、どんな情報を探しているか?
⑭モノやサービスを購入するときの判断基準は?
⑮人(企業)を信頼する時の判断基準は?
⑯貴社が関わることで具体的に何を得られる?
⑰貴社が関わったその後、ターゲットにはどんな良い変化が起きる?

 

独自コンセプトを作るワーク【2】「どんな未来に連れて行く?(貴社と関わることでターゲットが得られるもの)」

これまで関わってきたお客様の様子をヒントに、「貴社が関わることで連れて行ける理想の未来」を明確にするための質問です。

次の項目に沿って深掘りしてみましょう。

①貴社の商品・サービスに満足したお客様の中で、特に印象的だった方を3~5人思い出してみましょう。
その方たちは、具体的に何に喜んでいたのか?貴社のどこを気に入ってくれたのか?そこから得られた気付きは何か?書き出してみてください。

⇒お客様と貴社との理想の関係性・連れて行きたい未来(お客様の満足感が最高潮の状態)が分かります。

 

②貴社の商品・サービスに不満を漏らしたお客様の中で、特に印象的だった方を3~5人思い出してみましょう。
その方たちは、具体的に何が不満だったのか?貴社の対応のどこが至らなかったのか?そこから得られた気付きは何か?書き出してみてください。

⇒お客様に感じさせてはいけない感情・連れて行ってはいけない未来(お客様の信頼を裏切る行動)が分かります。

 

③貴社が所属している業界全体を見渡して、そこにいるお客様が「何かが足りない、何かしっくりこない、もう一声・・・!」と感じていることは何でしょうか?

④貴社が所属している業界全体を見渡して、「これは改善した方がいい」と感じる悪しき習慣は何でしょうか?

⇒貴社とお客様の中で共有している「突破したい現状と理想の未来」のイメージです。

 

独自コンセプトを作るワーク【3】「なぜ貴社なのか?(競合他社との差別化)」

同じようなターゲットに向けて商品・サービスを提供している競合他社をリサーチし、「貴社のみが持つ強み」を探り出すワークです。

競合他社の商品や、その魅せ方などを見て、

①競合他社が持っている機能的強み
⇒スキル・実績・スペック・料金など、機能面で選ばれているポイントはどこか?

②競合他社が持っている感情的強み
⇒WEBサイトのデザイン・発信の仕方・お客様との関係性など、印象面で選ばれているポイントはどこか?

③競合他社の機能的弱み
⇒スキル・実績・スペック・料金など、機能面で不足を感じるポイントはどこか?

④競合他社の感情的弱み
⇒WEBサイトのデザイン・発信の仕方・お客様との関係性など、印象面で不足を感じるポイントはどこか?

⑤①~④を踏まえて、貴社が勝てるポイントはどこか?
⇒貴社独自の強み

を書き出しましょう。

※思い当たる競合他社について、できるだけたくさん分析するのがおすすめです。

 

コンセプトまとめ

それぞれのワークで出てきた「答え」を全体的に見ながら、

①誰に?

②貴社を通じてどんな幸せを感じてもらいたいか?

③貴社を通じてどんな現状を突破して欲しいか?

④貴社しか提供できないモノ・コトは何か?

⑤お客様と築くなら、どんな関係性が理想か?

をまとめてみましょう。

そして最終的に、20文字程度のキャッチコピーに凝縮します。

こうして「独自コンセプト」ができあがります。

 

※ここまでの質問項目を全てまとめたワークシートをダウンロードできるようにしました。

こちらからどうぞ!↓↓

 

ホームページのコンセプトは「共有」が大事!

共有

コンセプトは、その後のホームページ制作の根幹になるものです。

デザイン・文章・掲載する内容・操作性・・・至るところにコンセプトが反映され、統一感につながります。

 

なので、作る段階からなるべく多くの社員と情報を共有し、認識のズレが出ないように気を配りましょう。

コンセプトが上手く共有できていないと、各々の好みが優先されてしまい、ちぐはぐなホームページになる可能性があります。

 

ホームページはネット上で「企業の看板」となります。

そう考えると、コンセプト作りは組織の上層部にも参加してもらった方がいいかもしれません。

もちろん、ホームページ制作を外部に委託するなら、その業者とコンセプトを共有することもマストです。

 

せっかく作った独自コンセプトを活かすには、お客様も社員も、ホームページに関わる全ての人と「共有」する意識が大切です。

 

まとめ

ホームページを見たお客様に、来訪やお問い合わせ・お買い上げなどの具体的な行動を取ってもらうためには、「他でもない貴社ならではの良さ」を伝えなければなりません。

その役目を先頭切って担うのが「コンセプト」です。

 

思わずお客様が「おっ!ココは他と何か違うな!」と感じる独自コンセプトは、

  1. 誰を?(ターゲット)
    ⇒市場・顧客を知る
  2. どんな未来に連れて行く?(貴社と関わることでターゲットが得られるもの)
    ⇒自社の強み・スタンスを知る
  3. なぜ貴社なのか?(競合他社との差別化)
    ⇒競合を知って自社の強みを確立させる

ことで見えてきます。

 

正直なところ、かなりのリサーチが必要なので、パッとは出づらいでしょう。

ですが、競合がやっていない領域まで掘り下げていったところに「独自コンセプト」があります。

洗練されたホームページにするために、ぜひ社内で協力して取り組んでみてください。

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佐々木絵美
佐々木絵美
通称”ささえみ”です。Webマーケティングユニット_musubuのコンテンツ(文章)設計担当です。WebサイトのSEO対策、キャッチコピーやランディングページなど「伝えるための文章作成」が得意。ブ〇ボンのお菓子を与えると喜びます。